高音質なACアダプタを作ってみました2 | 中川 伸 |
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ACアダプターのことをHPにUPしましたら、意外なほどの注文を頂き、全く驚いています。殆どの方がCAPRICEをすでにお使いで、しかもSDTrans192やUSB DUAL Audio基板やHiFace Evoなどをお使いの方々です。実はこのアダプター、そもそもは自分で納得できるものが欲しくて作ったものでした。ところがあるユーザーの方から、使用したい機器は12Vの1A弱だけれど、これに対応するものは製作できないか?というお問い合わせが有りました。最初はお断りしたのですが、何となく考えていてハッと思いついたのが写真の構造です。
基板の裏面にもトランスとケミコンを取り付けました。リーケージフラックスはキャンセルされる向きです。ダイオードとトランジスタとポリスイッチは電流容量の大きいものに変更。そして、放熱効果を高める工夫をすることで2倍の電流が取り出せるようになりました。また、写真のようにCDサイズに近いケース(130×130×50)も見つかり、シルバーとブラックの2色が可能です(標準タイプは難燃性プラスチックなので白のみ)。
これまでにご注文を頂いた方々のご希望によりますと、電源スイッチとLEDはできれば欲しいという意見が大半でした。入出力のコネクタは有るに越したことはないが、無くとも構わないといった感じでしたので、いずれもそのような方向になると思います。パワーアップしたタイプは緑のLED付きシーソースイッチが手前のパネルに付くと思います。なお、パワーアップしたタイプの価格は2倍以下にはなりそうです。ちなみに写真のCDはグルベローヴァのルチアで、TELDECだけあって録音はなかなか良いです。しかし、演奏は録音悪いもののカラスや、録音まずまずのモッフォやサザーランドの方が好きです。2011年7月1日